隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

選択肢がある幸せ。(ある音校中退経験者のお話が面白かった件)

この半年ほど、毎週結構楽しみに観ている某深夜番組。
ちょうど20代とか、結婚や恋愛に多感な30代女性あたりをターゲットにした番組かしら。

自分に興味ないジャンルの話を面白く観られるから毎週楽しんでいたんだけれども、該当インタビューでエピソードを集める系のコーナーで、バキバキに身体鍛えてる美人さんが登場。
この方の恋愛エピソードが面白かったけれど、経歴が元ヅカっていうから、誰?!ってなったよね。

その筋では有名人だったらしい

私が無知だったんで知らんかったけど、音楽学校に入学するも歌劇団に入団せずにお辞めになった方のようで、結構ここ数年メディアにも出てる方だった。
172センチの身長に整った顔立ちで、持ってるポテンシャルの高さがうかがえたし、いまも身体鍛えるお仕事されてるようで、もうすっごいお尻だった!
鍛え方を披露しながらのインタビューという謎シーンだったけれども、たゆまぬ訓練できる人ってのは絶対、10代に何らかの忍耐を鍛えられていた人よねぇ。

「当時20歳くらい、たまたま大ファンだったお笑い芸人さんがいて、偶然本人と知人関係にある友人から『今一緒にいるからくる?』とか誘われて出会い、そこからお付き合い」
といったような感じで昔の恋愛話を赤裸々に語ってた。この時点でOGかと思ったから、そんな暇あるんかと思ったけど、おそらくすでに卒業されとった時代のエピですかね。

彼女の印象が良かったところは、当時の恋愛の終わり方が最悪だったのにもかかわらず、お付き合いそのものは楽しかったと語っていたところと、結構な糞な別れ方をされたのに相手を非難するようなことをいわずに、からりと語ってたし次!とぐじぐじとそこに気持ちをとどまらせなかった感じが大変よい。ええ女や。20歳時点で。

レースクィーン姿がすご

がぜんご本人に興味がでて、kakoさんって名前で番組では出てたから検索したらすぐに色々わかった。で、出てきたレースクィーン姿(コスプレじゃなくてガチもん)が、なんかもう理想のレースクィーンよ。美!
で、彼女のインタビューやブログを覗いてみたら、どうやら経営者らしきお父様が大のタカラヅカ好きで、親類にも数名ジェンヌがいるようなおうちのお嬢様育ち。
最初の宝塚受験に落ちたとき、父親になんで落ちたか書き出してみろとか超・スパルタでしごかれたとか…マジか……

男親がここまでのめりこんで娘の人生決めてくるパターン、あるんだねぇ。
ご本人なりに納得して取り組み、負けず嫌いを発揮して翌年合格するもやっぱりどうしてもヅカが好きになれなかったという……これはつらい。

たぶんこの方、99期生だったぽいな。同級生で音楽学校辞める子が2名いて、「やめられるの?」と気が付いて自分も決心したとあったので。
この期は東日本の震災があった年に受験、入学した学年だから色々と難しい年だったろう。

イメージが変わった

言うてもこの10年くらいの間の子だから、もっと本人の意志で夢に向かってくる、ある意味物好きの集団だと思っていたタカラヅカだけれども、この方の例はかなり強烈に父親の「娘をタカラジェンヌに」の夢を背負わされたようで。そういうこともありうるのかとなかなか衝撃…。たいていの父親はむしろ芸能に入れたがらないものだという思い込みがあったので……。

なんか、「ファーストポジション」っていうバレエドキュメンタリー映画に出てくる親子を思い出した。
様々な背景でもって、アメリカで開催される世界最高峰のバレエコンクールに挑む子供たち、親子たちを取り上げたあの映画。結構前に観たけれども、当時からモヤモヤした日本人親子が出てきて。娘と息子がバレエやってて。まだ小学生の娘はもうやる気満々で、お母さんが何も言わずともバレエに夢中。その弟の方はまだ6歳くらいだったんだっけなあ?
これが、コーチも呆れるくらいやる気ないんだけど、なんか人前で躍ることになるとめっちゃくちゃ出来がいいという天才系。でもこの子は「サッカーやりたい」ってバレエ辞めちゃうんだけれど、母親がすっごい泣くの。息子がバレエ辞めることがショックで。その様子に映画見ててショックだった。
ええやん、娘が立派にアンタの理想通りに育っとるんだからと…。その親子愛というか自己愛にドン引きしたっけなあ、と思ったのをふと思い出したわ。

なんかそういうことって、どこにでもあるんだなあ、なんて。

努力は自分自身の夢をかけてないと続かないよなぁ。








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